糖代謝という「糖尿病の本質」が判れば、打開策が見えてきます
人間のからだは食べ物から栄養を吸収して代謝することで、細胞内で糖を燃焼し活動エネルギーを産み出している。食べた物を唾液で分解し、胃で消化し→腸で吸収して血液に送り→細胞の中に摂り込まれて代謝が完了する。このような循環プロセスによって体は維持されている。
糖尿病とは、このプロセスに異常が起こっている状態である。つまり、糖が細胞の中に取り込まれない「糖の代謝異常」という病気なのである。人間にとってエネルギー源であるブドウ糖の代謝異常はまさに死活問題なのである。
正常な健常者における糖の代謝のプロセスは以下のとおりだ。
@すい臓で作られたインスリンが血中に分泌され、体中の細胞表面まで辿り着く。
A同じく腸から吸収されたブドウ糖も赤血球に運ばれて細胞表面にまでくる。
Bそこでインスリンが信号を出し、細胞表面のインスリン受容体が反応(結合)する。
Cそして、細胞内のブドウ糖運搬体が細胞膜表面に出てきてドアを開き、そこからブドウ糖を細胞内に摂り込み、ミトコンドリアの中でまで運ばれて代謝が完了する
ところが、糖尿病になると、インスリンは血中に分泌され細胞表面にまで辿り着くまでは同じである。同じくブドウ糖も赤血球によって細胞膜表面まで運ばれる。ところが、ここからが違い、インスリンが到着したことをインスリン受容体が察知(結合)できず、よって細胞内のブドウ糖運搬体にも伝達されない(インスリン抗体性という)ので細胞の扉が開かない、宙ぶらりんになったインスリンとブドウ糖が血液中をグルグル回ることになる。結局不要物質として尿から排出されるのである。
細胞周辺の情報伝達のプロセスを正常に戻すことが、糖尿病からの回復への早道なのである。
